のんばいなりのお寿司
天使るび(静けさが恋しい)
+
海底までイカリを下ろした言葉の上でのらりくらりと浮かぶ舟。輪廻の米粒を大地に蒔くとガチャいっかいに長蛇の列。へびの真似事してまで生まれたくない。輪廻を超えたところで螢の息して消えたりたい。
どんどん花火は打ち上がる。どどんと合図で気を失う。フラァと大地で横になる。お葬式はハイエナたちの花盛り。葬儀にまつわるお料理を掴むと骨になっちゃった。お腹いっぱい重たそうだね。
壁の隅にお辞儀するあの子のお名前・何なのさ。ぼくは小さく頷いて「あの子はぼくだ」といいました。
壁が小さく割れてゆく。宇宙の隅っこに礼をする。すると宇宙も割れてゆく。お腹の奥から声がして「おかあさん」を呼んでいる「はぁい」とぼくが応えると真っ赤になって泣いていた。さぁたぁあんぎゃぁ。
生まれたときから知っている。物心ついた頃に出てきた親族たちより真っ先にぼくを憐れんでくださったかみさま!
「さぁたぁあんぎゃぁ(憐れんでください)」
ぼくがおっぱいあげるからもう二度と産まれないでね。おとこのぼくがいいました。ぼくはおっぱいあげないからもう一度お還りしましょう。おんなのぼくもいいました。
おっぱいストライキするべきでした。
あゝん?(生きてありがとう)
+