なけま、たへるよんう゛くを

夢。中学校の美術の授業。なぜか美術室ではなく教室。また、校舎内は板張りが多く、これは自分の通った中では小学校に近い。1人1枚、B4アナログ原稿用紙に漫画を書いている。その風景は書道の授業に似ている。自分の漫画は大ゴマ1と小ゴマ1段の2段組み。上段の大写しの人物を書きかけ。当時の自分と比べて上手すぎる。隣の席には地味な女子。この人より夢の中の自分の方が絵が上手いが、相手もそれなりの使い手。自分より進行が速く、3段中2段目までペンが入っている。きっかけが何かあり、会話になる。お互いの創作物についてオタク語まじりに。内容はもう忘れたが、作家性への言及があった。これも中学生ではもちろんないし、現在の自分ではもっとない。ひと通り話せる相手なのを確認して、こいつは信頼できると思う。ここで水張りをする。これは水彩/アクリル画を書く時に紙をゆがませない為にするもので、ペン画では意味をなさない。また、本当は紙全体を濡らすので書く前にするもの。ということを今年初頭に実家で教わった。紙を教室の後ろの新聞敷きの床に置き、しばらく乾かしてまた取りに行く。自分は、自分と隣の人を題材にして書いている。ただし自分側を女子にして友情ものにしている。これは一般感覚としては気持ち悪い事だという自覚がともなう。しかし会心の作画。全く何もはばかるものがない。大ゴマの人物は凛々しい立ち姿を見せている。隣の人はベタ褒めしてくれるでもなく、ただお互いに黙々と作業を続ける。教室は暖かく、幸せだと思う。起きると頭に酒が残っていた。


散文(批評随筆小説等)Copyright なけま、たへるよんう゛くを 2024-12-10 07:04:56
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