言霊屋敷2024
鏡文志
一十百千万太郎♪ 一億二千万太郎♪
えー、毎度どうも。マンに嫌われても、マンを呼ぶ男、万太郎です。
えー、大晦日が近づいて参りました。年の暮れ。
年が明けると、2025年になります。人類が滅亡するとか、良からぬ噂も立っている。
オウムの時と、少し似てますね。
あの時オウムは1999年で地球が消滅するというノストラダムスの予言を利用して、メディアを通して様々な大プロパガンダを展開したのです。
陰謀的なものを説いている人たちの中には、赤軍派運動に関わっていた私の父のような人間もおります。
反骨精神だった筈が、今の時勢を見ると逆に権力者をのさばらせてしまった気がします。
国内犯罪率は年々減少傾向にあり、変わって自殺率と精神病院に駆け込む人々が年々アップ！
国民が萎縮して犯罪を起こさず、内側に籠りて、身ごと弱り果てている。中には私のように定職につけず、国民とも認められづらい人間もおります。若者が苦しんでいる時お年寄りはなにをしているか？ 萎びた金玉で優雅な年金暮らしをしております。
エンタメを見ても、昔は良かったの域を出るものが大変少ない。
若者は日本人より、BTSや韓流アイドルに夢中でしょうか？ 果物屋もトンカツ屋もどんどん潰れていき、地域コミュニティも国内生産も萎縮する一方。
良いことはまるでない中で年が明けようとしていますが、せめて演芸に触れている間だけは良いもの好きなものについて考え続ける時間にしたいものです。
私はビートルズが大好きですし、ビーチボーイズのブライアンウイルソンを尊敬しておりますし、タモリやたけしなどのお笑いにも詳しい。日本の音楽も、大滝詠一のナイアガラ、細野晴臣の昔やっていたティンパンアレイ、キャラメルママ、博多明太めんたいロック、サンハウスにルースターズ、ロッカーズはタレントの陣内さん。コロナでは科学科学の連続で、とても太刀打ち出来ませんでしたが、芸能の話を通してどうにかこうにか立ち回ったようなもので。
昔は良かったというのが現代では武勇伝のような派手なものになっているきらいがあるのが、気になります。そうでなくて今からでも学べる古典の世界に、昔は良かったを超えた、今でもいいし、逆に今だからこそもっと良い。もっと光り輝くもある。それが古典の持っている力。
こうやって、レコードなんかを沢山集めておりますが、本もあります、CDもある。
（あれこれ解説）
それであの、うちに篭ってこういったコレクションや頭の中と遊んでいるのも楽しいのですけれど、外へ出るということは人と人との化学反応を楽しむことでもありますから、デートなんか良いだろうと、2024年の終わりに、デートの話なんか作ってみました。
その2024年に、冴えないモテないおっさんが、キャピキャピのギャルチャンネーと、古典の世界を楽しめる遊園地を訪ねたらどうだろう？ と。これを2025年、皆様が餅をつき、羽子板を叩く年明け前の年の暮れを飾る一作にしたいと思います。どうぞ、楽しくご静聴くだされば幸いです。
万太郎：あー、モテねえなあ。そんなモテない俺が、今日はチャンネーとデートかあ。
あー、しんどい。そしてチンチン痒い痒い。あっ、約束の時間を軽く2時間超えて、胡桃ちゃんがやってきたぞう。おーい、胡桃ちゃん。一、十、百、千、万太郎！ 一億二千万太郎！ 待ってたよー！
胡桃：きゃー、万ちゃん。待ってたわよー！
万太郎：おう、胡桃ちゃん。今日は、クリスマス。約束の遊園地に、古典を訪ねようという約束果たしにきたぜ！
胡桃：きゃー、格好いい！
万太郎：それじゃあ、これから花やしきならぬ、言霊屋敷に行ってみよう！
万太郎：えー、言霊屋敷。先ずは歌謡ワンダーランドだ。
店員：こんちはあ。お客さん、ここは懐かしの歌謡曲を披露する場所だよお。
では、2025年と言うことで5の数字から。
『ありがとう』
「ありがとう、オリゴ糖、白砂糖、角砂糖。センキュー研究人間の探求。
これでいいのだ、は反対の賛成。反体制はグレイトフル・デッドで、老いたるは若者にコロナワクチン打たせて、自分達は、GO TO HEAVEN」
万太郎：「ヘブンはセブンで、イレブンピーエム。エイト立ち上がり、やいと睨んで、キューンと撃ち抜く、見事なその銃。おそ松、とど松、銃の始末は、十四松」
店員：「発覚錯覚丸書く、四角い仁鶴。無情にも、ムショ。夜中に内緒でシーツにおねしょ」
万太郎：「子分親分大事な取り分。極道食堂ジャンコクトー。出所就職囚人終止符。歳月年月中秋名月。花火お団子さくらんぼ。肌身離さずいた女房。別れ間際に二人手を繋ぎ、長い年月振り返り傷む忍びは、コロナと棺桶、会えぬ別れる寂しい別れは、乱れ女の吐息に悩める純情ハートの俺であるが故」
店員：「流暢C調イチョウ秋風。風舞吹雪吹かれ、中年退職。五月雨、蝉時雨、超え桜坂。また会う出会いは永遠（とわ）の出会いと誓った夜空に星空舞い」
万太郎：「インドガンジス。マンダーラ、ガンダーラ。ナンターラカンターラ、珍紛漢紛。散らすデンプン。桃色季節に流るる桜川。時の流れに耐えたる岩石流され削られ、小石となりて。遂に、木や花、変わらぬ有様、一風景に。個体消滅風景点滅、支離滅裂幻想展開摩天楼」
店員：骨は硬くなった後、土に溶けて養分となり、ドロドロに溶けて、水となり、肉体滅びて天寿真っ当す！
万太郎：あーむざん！
と、こうなりますかな？
店員：お見事！
胡桃：きゃー万太郎さん、素敵！
万太郎：ありがとう、胡桃さん。胡桃さんのミルクからおっぱいが出ると
「胡桃の実のミルク」
これ、回文です。
胡桃：きゃーヘンターイ♪
万太郎：続いては、ハナモゲラ諸島。デタラメ日本語を披露する島だ。
店員：はがだろや～ てめにたとぶな～ もざもちぞ～ とわのてふやに さてど あらなん～
万太郎：ホォー、早速歌ですか？ こらあ、また優雅な歌ですな。
店員：今の歌は、春の訪れを待つ想いを読んだ句。満開の桜を見て、ああ良いもんだなあ。そう言う想いを読んだ一作でございます。
万太郎：ホォー、では私も一昨。
「やペかき けゆやほ もひいこたせり。もざもち ぞてめに たとぶなはがだ」
ってのは、どうだ？
店員；どうだと言われましても、その響き中々悪くはない。では、ドレミファソラシドの音階でハナモゲラを一つ。
「ぞよそ いつ あられ ふ ど～」
万太郎：ああー、なんかもう一つ括りというか縛りが欲しいねえ。じゃあ、小話を一つ。年明け、元旦の風景。
息子：おはよう、父さん。今日はせせわけのデラシネだね！
父：そう。今日はたらちねのまかへろ。おまけにしわたねまのさねぐらしだぞ。
息子：それはとっても、もひいもたせりだね！
父：うん、そう。さねぐらしのもてあたまは、こがねもちの、よう。
しりとかげのわきのしたは、そらはれたの、しょう。
まかへろそのかんつばきは、おざれろの、こう。
おれのびたのかぜふとしは、あれたべたの、きょう。
それくらい、元旦の朝はせせらぎなんだ。
店員：お上手！ お客さん。では、私もバットとトンボの会話からなる小話を一つ。
オニヤンマ：ねえねえ、バッタくん。日曜の朝の昼下がりは、ハレマガリだねえ。
バッタ：なあに。俺たちバッタにはそんなことは、シワヨゴレのイワタセマさ。
オニヤンマ：そうかあ。バッタって、偉いんだねえ。
万太郎：成程。では、最後に俺もハナモゲラ語で実況中継してみるか。
アナウンサー：ウリシラネがヨコに翳すと～、シラフジがたった～
カキシメリが縦に続きます。間にフジシラネ、マタアシタ……..
オーット、シマフラネ、ウリシラネのヘソノシタを、せせらぎのうち、カワシラモを孕んだ～
うりしらね。ヨーロッパ。うりしらねヨッパラッタ。たってとってちってつってつった～。
うりしらね、まかへろでさきのめりの後、フカシラギでございました。
万太郎：続いては、デタラメ中国語とデタラメ某朝鮮語のお部屋。
店員：キューツーミーシュウ クーパヤータ マージャン
ムーモウキーハ？ ソーレイモーメイ マーダヤーダー？
メーサイマンシュー ソンガシートゥ レンアイモーカイ モーイーカイ？
万太郎：ケンユウセンリョ ラメチャンダラギッチョンチョン タスムニダ
マイハイユウシン ケツレン エンアイ スミダ
店員：サントンモーユウ センガンジョージュウ
万太郎：ガンマカンリョウリョーガンモンマンシムダ
店員：ゾートハンヨウ クーコウヨウキー セッカンメークー
万太郎：エンタンソーメイ イーシュライジャン バネバネハシムニカ
店員：カンシンスイコイ オシギレフ
レンアイガンボウミナジョウジュ
万太郎：メリークリスマス！ 明けましておめでとうございます！ なんのこっちゃい！ 次、言ってみよ～！
万太郎：居酒屋きよし。ここは濁点を言っちゃいけないお店なんだ。
こんにちは～
店主：こんにちは！ おきゃくさん！ 今日はいい天気『て』すね～
胡桃：キャー！
万太郎：さんしんたろう（斬新だろう？）、くるみちゃん
胡桃：さんしんたわ！ （斬新だわ！）
店主：今日は、なににしますか？
万太郎：ちくわふ（ちくわぶ）それから、こんにゃく、白滝、それにたまこ。味噌とカラシたくさん塗ってね！
万太郎：あー、楽しかった！ 続いては『て』抜きバーだよ。
胡桃：楽しかったわあ。おでん美味しかった。手抜きって？ 手を抜くの？
万太郎：いや、違う。『て』を抜いて会話をするんだ。会話の最中『て』を言ってしまったら、お手つきだよ。
胡桃：へぇ～、どんなかしらぁ。
店主：こんばんはあ。お客さんおひとり様『！』……すか？
万太郎：いや、モウ一人いる。こちらが胡桃さん『！』……いうんだ。俺のマブだよ。
胡桃：へぇ、面白い会話。『！』だけ、言わずに会話するのね？
店主：そう、『！』だけ言わずに会話する。だから『！』抜きバーだよ。
万太郎：焼酎いっぱい！ それから焼き鳥も！
店主：よっしゃあ。焼酎いっぱい！ それから焼き鳥ねえ！
胡桃：私、缶ビール。缶ビール下さあい。
万太郎：人生っ『！』......なんか抜くと楽しくなるんだよな。なんか抜くと…….オッホッホッホッホッ
続いては
『とは、なにか？ 劇場』
ここでは、妄想問答から、なになにはとは、なにか？ というイメージと哲学を通じて色々な議題について語り合うんだよ。
店員：年明けとは、なにか？
万太郎：キタキター、年明けとは。なにか？
年明けとは、ジグソーパズルである。終わりまで、一番遠い。
店員：成程、では私めが次は。
年明けとは、狼の中にある天使がにっこり笑う日です。つまり、嘘の中にある本当です。
万太郎：では、続きます。年明けとは、悲しみの中にある喜びです。
つまり、戦争の中にある平和です。
店員：では、年明けとは（真剣に）
内的カムフラージュという選択を自ら選び、その意思決定に至った経緯を忘却した人々の心の闇を照らす光です。その心は、目覚め自覚した時に人を救うでしょう。
万太郎：笑いのない笑われ屋と、笑っている真剣人の本気と淫らが交差した後の虹の風景です。その心は、達成感により殺気を緩め、晴れ間予報が見込めるでしょう。
店員：ムムッ、年明けとは、清潔と完璧と夕焼けの中に映し出される無邪気なる微笑みです。その心は、限りなく自然に近い人工的規則ごとの中にある合理性と暗黙知を日本人が静かに受け入れる１日です。
万太郎：年明けとは、パラダイムシフトによりパラノイアの正体がバラされ、パラレルワールドに寄ってそれを解決しようとする人々の混乱と混沌を沈め、見えざる全体主義によって一つの道筋を示そうとする試みです。
その心は、人生は阿弥陀籤。悟りによって導きを知り、自らの運命に星の光に似た輝きを見るでしょう。
店員：うーん、お見事。お客さん、お上手～！
万太郎：続いては、替え歌ミュージカルだぁ。さてさて、今夜はなにをやっているのかな？
んっ、なんと
『ロックミュージカル桃太郎伝説』はてさて、果たしてその内容は？
語り手：どんぶらこと、やってきたよ/どんぶらこと、やってきたよ
どこから？ どこから？ どこから？ どこから？
あかん！ ゲットー あかん！ ゲットー！ 嗚呼ー、あかんゲットー！
息子はもういないし、ばあちゃん一人さびし/じいちゃん物足りまへんで
あかんゲットー！ あかんゲットー！（ローリングストーンズ『サティスファクション』の替え歌）
おばあさん：あっ、じいちゃま！ これ実は洗濯に出かけた途中のついでに/流れて拾ってきた時の桃なの～/人が入った～桃みたいよ♪/人が入る まるでサイズ
おじいさん：あっ、婆ちゃま、いくらなんでもそんなもん持って来ちゃいかね
こんなデカさうまさ期待しても上手くいかね 持って帰ってくれよ
人が入る桃みたいだ/人が入るサイズあるな♪（The Beach Boys『英雄と悪漢』替え歌）
ばあちゃん：あんたがいくら！ 疲れてたって！ 私にあれこれ、つべこべ言って！
そんなことには構ってちゃいられないよ/私はただこの桃を、食べたいだけ
食べたいだけ/食べたいだけ/食べたいだけなのよ、うぉうぉうぉーん♪
（ルースターズ『恋をしようよ』替え歌）
おじいさん：（桃を切って）あらま？
♪ 切ったら人が、まるでヒットラー すくすく育ち 鬼退治に
犬猿雉と 行って財宝ザクザク♪
（The Beach Boys『Do It Again』替え歌）
エンディング：大きな桃が流れてきたよ♪ あけましておめで～………とう♪
真夏の出来事♪ 真夏の出来事♪ 真夏の出来事♪
（The Beach Boys『Super Girl』替え歌）
万太郎：嗚呼、楽しかったあ。胡桃ちゃん、どうだった？
胡桃：まぁ、万太郎さん！ 女はイメージの生き物。
言葉の遊びでイメージが膨らんでとっても楽しいデートだったわ！
ハンバーガーとアイスクリームと、ペロペロキャンディの日常だけじゃダメなのね？
万太郎さん、見直したわ！
万太郎：ガビーん！
ナレーション：万太郎に、春が来た。
どうも、ありがとうございました！
作品Youtube動画リンク先：
言霊屋敷2024（1/2）
https://www.youtube.com/watch?v=-1zv4-0e9gM
言霊屋敷2024（2/2）
https://www.youtube.com/watch?v=bpw-7_acuI8
（カメラの性質上、動画が自動分割されてしまい、二つに分けて貼っております）
えー、毎度どうも。マンに嫌われても、マンを呼ぶ男、万太郎です。
えー、大晦日が近づいて参りました。年の暮れ。
年が明けると、2025年になります。人類が滅亡するとか、良からぬ噂も立っている。
オウムの時と、少し似てますね。
あの時オウムは1999年で地球が消滅するというノストラダムスの予言を利用して、メディアを通して様々な大プロパガンダを展開したのです。
陰謀的なものを説いている人たちの中には、赤軍派運動に関わっていた私の父のような人間もおります。
反骨精神だった筈が、今の時勢を見ると逆に権力者をのさばらせてしまった気がします。
国内犯罪率は年々減少傾向にあり、変わって自殺率と精神病院に駆け込む人々が年々アップ！
国民が萎縮して犯罪を起こさず、内側に籠りて、身ごと弱り果てている。中には私のように定職につけず、国民とも認められづらい人間もおります。若者が苦しんでいる時お年寄りはなにをしているか？ 萎びた金玉で優雅な年金暮らしをしております。
エンタメを見ても、昔は良かったの域を出るものが大変少ない。
若者は日本人より、BTSや韓流アイドルに夢中でしょうか？ 果物屋もトンカツ屋もどんどん潰れていき、地域コミュニティも国内生産も萎縮する一方。
良いことはまるでない中で年が明けようとしていますが、せめて演芸に触れている間だけは良いもの好きなものについて考え続ける時間にしたいものです。
私はビートルズが大好きですし、ビーチボーイズのブライアンウイルソンを尊敬しておりますし、タモリやたけしなどのお笑いにも詳しい。日本の音楽も、大滝詠一のナイアガラ、細野晴臣の昔やっていたティンパンアレイ、キャラメルママ、博多明太めんたいロック、サンハウスにルースターズ、ロッカーズはタレントの陣内さん。コロナでは科学科学の連続で、とても太刀打ち出来ませんでしたが、芸能の話を通してどうにかこうにか立ち回ったようなもので。
昔は良かったというのが現代では武勇伝のような派手なものになっているきらいがあるのが、気になります。そうでなくて今からでも学べる古典の世界に、昔は良かったを超えた、今でもいいし、逆に今だからこそもっと良い。もっと光り輝くもある。それが古典の持っている力。
こうやって、レコードなんかを沢山集めておりますが、本もあります、CDもある。
（あれこれ解説）
それであの、うちに篭ってこういったコレクションや頭の中と遊んでいるのも楽しいのですけれど、外へ出るということは人と人との化学反応を楽しむことでもありますから、デートなんか良いだろうと、2024年の終わりに、デートの話なんか作ってみました。
その2024年に、冴えないモテないおっさんが、キャピキャピのギャルチャンネーと、古典の世界を楽しめる遊園地を訪ねたらどうだろう？ と。これを2025年、皆様が餅をつき、羽子板を叩く年明け前の年の暮れを飾る一作にしたいと思います。どうぞ、楽しくご静聴くだされば幸いです。
万太郎：あー、モテねえなあ。そんなモテない俺が、今日はチャンネーとデートかあ。
あー、しんどい。そしてチンチン痒い痒い。あっ、約束の時間を軽く2時間超えて、胡桃ちゃんがやってきたぞう。おーい、胡桃ちゃん。一、十、百、千、万太郎！ 一億二千万太郎！ 待ってたよー！
胡桃：きゃー、万ちゃん。待ってたわよー！
万太郎：おう、胡桃ちゃん。今日は、クリスマス。約束の遊園地に、古典を訪ねようという約束果たしにきたぜ！
胡桃：きゃー、格好いい！
万太郎：それじゃあ、これから花やしきならぬ、言霊屋敷に行ってみよう！
万太郎：えー、言霊屋敷。先ずは歌謡ワンダーランドだ。
店員：こんちはあ。お客さん、ここは懐かしの歌謡曲を披露する場所だよお。
では、2025年と言うことで5の数字から。
『ありがとう』
「ありがとう、オリゴ糖、白砂糖、角砂糖。センキュー研究人間の探求。
これでいいのだ、は反対の賛成。反体制はグレイトフル・デッドで、老いたるは若者にコロナワクチン打たせて、自分達は、GO TO HEAVEN」
万太郎：「ヘブンはセブンで、イレブンピーエム。エイト立ち上がり、やいと睨んで、キューンと撃ち抜く、見事なその銃。おそ松、とど松、銃の始末は、十四松」
店員：「発覚錯覚丸書く、四角い仁鶴。無情にも、ムショ。夜中に内緒でシーツにおねしょ」
万太郎：「子分親分大事な取り分。極道食堂ジャンコクトー。出所就職囚人終止符。歳月年月中秋名月。花火お団子さくらんぼ。肌身離さずいた女房。別れ間際に二人手を繋ぎ、長い年月振り返り傷む忍びは、コロナと棺桶、会えぬ別れる寂しい別れは、乱れ女の吐息に悩める純情ハートの俺であるが故」
店員：「流暢C調イチョウ秋風。風舞吹雪吹かれ、中年退職。五月雨、蝉時雨、超え桜坂。また会う出会いは永遠（とわ）の出会いと誓った夜空に星空舞い」
万太郎：「インドガンジス。マンダーラ、ガンダーラ。ナンターラカンターラ、珍紛漢紛。散らすデンプン。桃色季節に流るる桜川。時の流れに耐えたる岩石流され削られ、小石となりて。遂に、木や花、変わらぬ有様、一風景に。個体消滅風景点滅、支離滅裂幻想展開摩天楼」
店員：骨は硬くなった後、土に溶けて養分となり、ドロドロに溶けて、水となり、肉体滅びて天寿真っ当す！
万太郎：あーむざん！
と、こうなりますかな？
店員：お見事！
胡桃：きゃー万太郎さん、素敵！
万太郎：ありがとう、胡桃さん。胡桃さんのミルクからおっぱいが出ると
「胡桃の実のミルク」
これ、回文です。
胡桃：きゃーヘンターイ♪
万太郎：続いては、ハナモゲラ諸島。デタラメ日本語を披露する島だ。
店員：はがだろや～ てめにたとぶな～ もざもちぞ～ とわのてふやに さてど あらなん～
万太郎：ホォー、早速歌ですか？ こらあ、また優雅な歌ですな。
店員：今の歌は、春の訪れを待つ想いを読んだ句。満開の桜を見て、ああ良いもんだなあ。そう言う想いを読んだ一作でございます。
万太郎：ホォー、では私も一昨。
「やペかき けゆやほ もひいこたせり。もざもち ぞてめに たとぶなはがだ」
ってのは、どうだ？
店員；どうだと言われましても、その響き中々悪くはない。では、ドレミファソラシドの音階でハナモゲラを一つ。
「ぞよそ いつ あられ ふ ど～」
万太郎：ああー、なんかもう一つ括りというか縛りが欲しいねえ。じゃあ、小話を一つ。年明け、元旦の風景。
息子：おはよう、父さん。今日はせせわけのデラシネだね！
父：そう。今日はたらちねのまかへろ。おまけにしわたねまのさねぐらしだぞ。
息子：それはとっても、もひいもたせりだね！
父：うん、そう。さねぐらしのもてあたまは、こがねもちの、よう。
しりとかげのわきのしたは、そらはれたの、しょう。
まかへろそのかんつばきは、おざれろの、こう。
おれのびたのかぜふとしは、あれたべたの、きょう。
それくらい、元旦の朝はせせらぎなんだ。
店員：お上手！ お客さん。では、私もバットとトンボの会話からなる小話を一つ。
オニヤンマ：ねえねえ、バッタくん。日曜の朝の昼下がりは、ハレマガリだねえ。
バッタ：なあに。俺たちバッタにはそんなことは、シワヨゴレのイワタセマさ。
オニヤンマ：そうかあ。バッタって、偉いんだねえ。
万太郎：成程。では、最後に俺もハナモゲラ語で実況中継してみるか。
アナウンサー：ウリシラネがヨコに翳すと～、シラフジがたった～
カキシメリが縦に続きます。間にフジシラネ、マタアシタ……..
オーット、シマフラネ、ウリシラネのヘソノシタを、せせらぎのうち、カワシラモを孕んだ～
うりしらね。ヨーロッパ。うりしらねヨッパラッタ。たってとってちってつってつった～。
うりしらね、まかへろでさきのめりの後、フカシラギでございました。
万太郎：続いては、デタラメ中国語とデタラメ某朝鮮語のお部屋。
店員：キューツーミーシュウ クーパヤータ マージャン
ムーモウキーハ？ ソーレイモーメイ マーダヤーダー？
メーサイマンシュー ソンガシートゥ レンアイモーカイ モーイーカイ？
万太郎：ケンユウセンリョ ラメチャンダラギッチョンチョン タスムニダ
マイハイユウシン ケツレン エンアイ スミダ
店員：サントンモーユウ センガンジョージュウ
万太郎：ガンマカンリョウリョーガンモンマンシムダ
店員：ゾートハンヨウ クーコウヨウキー セッカンメークー
万太郎：エンタンソーメイ イーシュライジャン バネバネハシムニカ
店員：カンシンスイコイ オシギレフ
レンアイガンボウミナジョウジュ
万太郎：メリークリスマス！ 明けましておめでとうございます！ なんのこっちゃい！ 次、言ってみよ～！
万太郎：居酒屋きよし。ここは濁点を言っちゃいけないお店なんだ。
こんにちは～
店主：こんにちは！ おきゃくさん！ 今日はいい天気『て』すね～
胡桃：キャー！
万太郎：さんしんたろう（斬新だろう？）、くるみちゃん
胡桃：さんしんたわ！ （斬新だわ！）
店主：今日は、なににしますか？
万太郎：ちくわふ（ちくわぶ）それから、こんにゃく、白滝、それにたまこ。味噌とカラシたくさん塗ってね！
万太郎：あー、楽しかった！ 続いては『て』抜きバーだよ。
胡桃：楽しかったわあ。おでん美味しかった。手抜きって？ 手を抜くの？
万太郎：いや、違う。『て』を抜いて会話をするんだ。会話の最中『て』を言ってしまったら、お手つきだよ。
胡桃：へぇ～、どんなかしらぁ。
店主：こんばんはあ。お客さんおひとり様『！』……すか？
万太郎：いや、モウ一人いる。こちらが胡桃さん『！』……いうんだ。俺のマブだよ。
胡桃：へぇ、面白い会話。『！』だけ、言わずに会話するのね？
店主：そう、『！』だけ言わずに会話する。だから『！』抜きバーだよ。
万太郎：焼酎いっぱい！ それから焼き鳥も！
店主：よっしゃあ。焼酎いっぱい！ それから焼き鳥ねえ！
胡桃：私、缶ビール。缶ビール下さあい。
万太郎：人生っ『！』......なんか抜くと楽しくなるんだよな。なんか抜くと…….オッホッホッホッホッ
続いては
『とは、なにか？ 劇場』
ここでは、妄想問答から、なになにはとは、なにか？ というイメージと哲学を通じて色々な議題について語り合うんだよ。
店員：年明けとは、なにか？
万太郎：キタキター、年明けとは。なにか？
年明けとは、ジグソーパズルである。終わりまで、一番遠い。
店員：成程、では私めが次は。
年明けとは、狼の中にある天使がにっこり笑う日です。つまり、嘘の中にある本当です。
万太郎：では、続きます。年明けとは、悲しみの中にある喜びです。
つまり、戦争の中にある平和です。
店員：では、年明けとは（真剣に）
内的カムフラージュという選択を自ら選び、その意思決定に至った経緯を忘却した人々の心の闇を照らす光です。その心は、目覚め自覚した時に人を救うでしょう。
万太郎：笑いのない笑われ屋と、笑っている真剣人の本気と淫らが交差した後の虹の風景です。その心は、達成感により殺気を緩め、晴れ間予報が見込めるでしょう。
店員：ムムッ、年明けとは、清潔と完璧と夕焼けの中に映し出される無邪気なる微笑みです。その心は、限りなく自然に近い人工的規則ごとの中にある合理性と暗黙知を日本人が静かに受け入れる１日です。
万太郎：年明けとは、パラダイムシフトによりパラノイアの正体がバラされ、パラレルワールドに寄ってそれを解決しようとする人々の混乱と混沌を沈め、見えざる全体主義によって一つの道筋を示そうとする試みです。
その心は、人生は阿弥陀籤。悟りによって導きを知り、自らの運命に星の光に似た輝きを見るでしょう。
店員：うーん、お見事。お客さん、お上手～！
万太郎：続いては、替え歌ミュージカルだぁ。さてさて、今夜はなにをやっているのかな？
んっ、なんと
『ロックミュージカル桃太郎伝説』はてさて、果たしてその内容は？
語り手：どんぶらこと、やってきたよ/どんぶらこと、やってきたよ
どこから？ どこから？ どこから？ どこから？
あかん！ ゲットー あかん！ ゲットー！ 嗚呼ー、あかんゲットー！
息子はもういないし、ばあちゃん一人さびし/じいちゃん物足りまへんで
あかんゲットー！ あかんゲットー！（ローリングストーンズ『サティスファクション』の替え歌）
おばあさん：あっ、じいちゃま！ これ実は洗濯に出かけた途中のついでに/流れて拾ってきた時の桃なの～/人が入った～桃みたいよ♪/人が入る まるでサイズ
おじいさん：あっ、婆ちゃま、いくらなんでもそんなもん持って来ちゃいかね
こんなデカさうまさ期待しても上手くいかね 持って帰ってくれよ
人が入る桃みたいだ/人が入るサイズあるな♪（The Beach Boys『英雄と悪漢』替え歌）
ばあちゃん：あんたがいくら！ 疲れてたって！ 私にあれこれ、つべこべ言って！
そんなことには構ってちゃいられないよ/私はただこの桃を、食べたいだけ
食べたいだけ/食べたいだけ/食べたいだけなのよ、うぉうぉうぉーん♪
（ルースターズ『恋をしようよ』替え歌）
おじいさん：（桃を切って）あらま？
♪ 切ったら人が、まるでヒットラー すくすく育ち 鬼退治に
犬猿雉と 行って財宝ザクザク♪
（The Beach Boys『Do It Again』替え歌）
エンディング：大きな桃が流れてきたよ♪ あけましておめで～………とう♪
真夏の出来事♪ 真夏の出来事♪ 真夏の出来事♪
（The Beach Boys『Super Girl』替え歌）
万太郎：嗚呼、楽しかったあ。胡桃ちゃん、どうだった？
胡桃：まぁ、万太郎さん！ 女はイメージの生き物。
言葉の遊びでイメージが膨らんでとっても楽しいデートだったわ！
ハンバーガーとアイスクリームと、ペロペロキャンディの日常だけじゃダメなのね？
万太郎さん、見直したわ！
万太郎：ガビーん！
ナレーション：万太郎に、春が来た。
どうも、ありがとうございました！
作品Youtube動画リンク先：
言霊屋敷2024（1/2）
https://www.youtube.com/watch?v=-1zv4-0e9gM
言霊屋敷2024（2/2）
https://www.youtube.com/watch?v=bpw-7_acuI8
（カメラの性質上、動画が自動分割されてしまい、二つに分けて貼っております）
