惜別
たもつ



雨が降る中
山下さんが一人で
電車ごっこをしていた
手を挙げると
駅でお乗りください
と言って猛スピードで
走り抜けていく
山下さん、昨日ね
お母さんと話したよ
もう会えない、って
泣いてた




自由詩 惜別 Copyright たもつ 2024-12-09 06:49:30
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