見つめて
ひだかたけし

持続する冬晴れの青みに 何か白いもの
すっと尾を伸ばし垂直に輝き走り落ち消え
隣席から幼子の泣き声
時空を割りじんじんじんじん響き渡る

(世界は自らの時流の枠組み絶えず壊し
新たな在るの輪郭創り出し
自らの行為を愛しながら息衝き生きて)

私はしずやかに瞑目し
あの優しい厳しい人のことを想い起こし
自らが生きて居る次元の知覚像を全て
宇宙に描き込みながら
内なる思考力動を直観しつつ欲望を透過し

今宵も明々おっかけっこする月と金星 から

からころからころ

確実に輝き響き来るもの 、

きっかり一秒一時の狭間に見つめて







自由詩 見つめて Copyright ひだかたけし 2024-12-05 18:07:38
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