風呂
田中教平/Kou



顎から上は天界であるという風に
今日も僕は手巻煙草を吸っていた・・・
昼にはCBDの電子タバコを注文し
寒いとおもっては二度、風呂に入った

混濁やカオスや不摂生や
一方で僕は清潔を愛する
くるり、くるりと反転をくりかえし
妻に雑誌ではたかれないようにする
そういう
言葉を言われないようにする

風呂の良さが未だつづく
薬用石鹸を使っては
ゴシゴシ、ゴシゴシ
自分を小さくしてゆく風に


書斎には未だ山のように書類が残り
あたらしい出発の
足をひいているようだった

仕事だと思えばまた煙草が吸いたくなる
今日
三度目の風呂に入るかもしれない
でもそれは嫌だから
もう何もしないかもしれない
それを決定するものは何だ?
今 よく詩を書いた
それだけで花丸でした


 


自由詩 風呂 Copyright 田中教平/Kou 2024-12-03 16:15:25
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