祈り
りつ

あなたのことを祈ると
泣かずにはいられないのです


わたし、こんなに涙脆いものではなかった
小さい頃に
父から「泣くな!」と叱られて以来
泣いたことなんてなかった

あなたを想えば
涙が溢れる

それは絶望への抵抗なのか
哀しみなのか

どんな感情でも良いのです
泣けるということは
無機質なわたしのこころに
ひとつの奇跡が宿ったのだから

私のこころは
あなたのおかげで豊かになりました

ありがとうございます


今夜も独り、祈っています


自由詩 祈り Copyright りつ 2024-11-24 00:54:59
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