夏草
たもつ
する、音
しないわたしは
縁に腰かけて
何もない河川のように
留まるのだ、と思った
翌日のこと
長年飼っていた電柱が
遠くに行ったまま
帰ってこない
と相談された
残さず食べなさい
昔に言われた気がするけれど
何を食べてきたのか
記録もつけ忘れたまま
そのようにして
生きることすべて
夏草の続き
自由詩
夏草
Copyright
たもつ
2024-11-22 06:45:30