冬の童話たち
森田拓也

散る音も転がる音も枯葉らし

寒のみを老野良猫に感じたり

木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩

あかぎれが嫌がらせする小指かな

ランナーを真似てか岸辺走る鴨

それぞれに想ふ日々あり年惜しむ

読み返す賀状のありて年の暮

ゴミの日はメシの日なりや寒鴉

日溜まりの方へ飛び立ち寒雀

メモ帳となり生き延びろ古暦ふるごよみ


俳句 冬の童話たち Copyright 森田拓也 2024-11-22 01:16:34
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