悲しみの夜遊び
秋葉竹


 

悲しみを
そっと忘れてしまうため
安めの言葉に身を委ね、眠り





罪深い
愛がこころを満たすとき
忘れたいほど消したい君を





轟いた
雷鳴ガシャンと壊すよう
街に降る降る悲しみの雨





ねぇ君は
悲しみの果てのその果てを
知ってるだとか泣きながら云う?





神さまの
清潔さだけ好きですと
悲しい瞳で呟くヤマドリ





やさぐれた
胸をやさしく癒すほど
まっすぐすぎる愛がこいしい





殺したい
ほど惚れてるとあの人を
想った夜にコオロギがなく





どうしても
好きだと云っても信じない
ふたりぼっちで、夜遊びしたいな









短歌 悲しみの夜遊び Copyright 秋葉竹 2024-11-19 21:06:20
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