布団掃除機
栗栖真理亜
軽やかに繊維の浪の上を滑る
ぶウうぅんと唸りながら
僕が通ったあとはふんわりと浪が笑う
憂いを払い落としたように
さぁ、まとわりつくように
こびりついた君の埃を吸い取ってあげよう
初めて君がここにきたように
汚れを知らぬまっさらなままで
ご機嫌に今日も走る
ふわふわと絡む波の上で
自由詩
布団掃除機
Copyright
栗栖真理亜
2024-11-14 01:27:04
縦