誰かの冬の物語
森田拓也

コーヒーをやめて白湯さゆにす冬の朝

小春日の電車園児に満たされて

ふくよかな大根足のもいいね

その音のパリッと淋し踏み落葉

シュッとして冬のゴキブリ安楽死

大根も主役となりてお味噌汁

ジャケットを手に持つ小春日和かな

冬の蝶お元気そうで何よりです。

丁寧にその色を掃き散り紅葉

散紅葉ちりもみぢ掃けど掃けどもこぼれつぐ

人としてまた出逢ひたし帰り花



俳句 誰かの冬の物語 Copyright 森田拓也 2024-11-13 02:16:28
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