訪れ意識に
ひだかたけし

外に夜忍び寄り
内に明かり灯り
光帯び細途伸びて

 涼やかな風、
  すーっと一筋
 開かれた硝子戸から

瞬きすること
二度、三度
見開かれた眼に
ゆるりゆっくり
時の留まり 、
見入る、見入る
光の回廊の広がり
ひたすらに観入り
このやはらか輝く意識に
私が在る、在らしめられ
在る感触の澄み渡る歓び

すーっと一筋 硝子戸から

訪れ 夜の外へと流れ出す


自由詩 訪れ意識に Copyright ひだかたけし 2024-10-31 17:58:47
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