ひだかたけしさんの詩「Little Wonder」を主題とする詩と俳句のコラボレーション たけし&拓...
森田拓也

主題詩「Little Wonder」 ひだかたけし



銀の粒子の
無数無限躍る、

街並み突き抜け
伸び広がり奥まり
奥の億迄にいつしか、

いつの間にか途と為り
鳴り響き発光しながら、

混沌としてエゴ肥大させ
競争し殺し合う人の世の
暗闇の領域に陥りても、

自ら光響し留まり続ける
唯一の意志の営みの最中に
秘め湛える目標を只々目指し

無数無限輝き躍る時々の衣纏う変容の私で在ると






返句 秋声や徐々に宇宙と化す思想 拓也


 ◯



発句 はぐれたる翅音がひとつ曼珠沙華 拓也





返詩 「暮れる秋の眼差し」 ひだかたけし



秋雨に濡れ
さやか赤々と
はぐれ泣く子を
眼差す曼珠沙華 、

 今の此の世のあからさまの一端
  図らずも見てしまい
  居場所無くし泣き続ける子の
 その恐怖と絶望を知ればこそ

眼差す曼珠沙華の尚もさやか赤々と、
命が染める色を途絶えることなく
濡らし降り続ける秋雨の降り止むこと無く

 やがて秋の暮れて泣き声の途絶える頃 、

曼珠沙華もはぐれ子も姿消し 
只雨は止むこと無く降り続け、∆

ひとつ残る眼差し赤々と確と在りて。◯


自由詩 ひだかたけしさんの詩「Little Wonder」を主題とする詩と俳句のコラボレーション たけし&拓... Copyright 森田拓也 2024-10-23 19:50:40
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