「氷河期時代」(Crash 「London Calling」意訳詩)
鏡文志

どんどん凍りゆく、街の中
人々は羊となりて
どんどん凍りゆく、街の中
夢の中を泳ぎ疲れ
どんどん凍りゆく、街の中
俺たちは、旅の途中
どんどん凍りゆく、街の中
寒さに震え、明日を思う

氷河期まであと、もう少し
太陽が遠のいて
メルトダウン 
河のそば ただ、足踏ん張り
生きてるのさ!

どんどん凍りゆく、街の中
人々は獣となりて
どんどん凍りゆく、街の中
野に放て 飢えるその気持ち
どんどん凍りゆく、街の中
シャボンの泡は 割れる寸前
どんどん凍りゆく、街の中
ケーキに梅酒たっぷりかけて

染み込んだその香りが
放つ香り 色気にのぼせ
フラフラと、立ちすくみ
眠りについて 起きたら、今!

アーフ! Ah Ah Ah アーフ! 

ゾンビのように、歩き疲れ
なにかを求め、なにかを奪い
骨は浮きで 夜空は歪み
明日になれば また晴れるさ!

Ah Ah Ah アーフ! Ah Ah アーフ! いざ、行け!

どんどん凍りゆく、街の中
このまま、このままの世界で
どんどん凍りゆく、街の中
人は、生きていけるのだろうか…
どんどん凍りゆく どんどん凍りゆく
俺はまだ生きている そして、探している……


自由詩 「氷河期時代」(Crash 「London Calling」意訳詩) Copyright 鏡文志 2024-10-23 02:44:45
notebook Home