あの日
たもつ


心臓破りの坂
に破られる心臓
そして
けたましく鳴り響く電話機
に似た形のビニール袋
に梱包された
けたましく鳴り響く電話機
の絵

範囲内の限りにおいては
どうにでもなる

僕が風邪をひいた時
看病してくれた君が風邪をひいた
あのまま永久に
風邪をうつしあってれば良かった
そうでなければ
誰にも看病されること無く
二人とも死んじゃえば良かった

首都高をいくら走っても
首都高にはなれなかった
あの日
という名の
その日





自由詩 あの日 Copyright たもつ 2005-05-23 15:58:06
notebook Home 戻る