田中教平/Kou



さくばんは上手く眠れず
今も脳の中の一部は眠っているようさ
今日は原付バイクで
職安に向かい
医師の意見書の書式をもらってきた
職安の外へ出て
コンビニで休憩していると
雨が降りはじめた
僕は書式が雨でぐちゃぐちゃにならないよう
クリアファイルを買って
そこに収めた
町は浮ついているような感じがした
みんな自分のことに
精いっぱいなのだが
同時
明日のことなんて知るものか

思っている・・・
タクシーのおじさんも変な顔なら
トラックのおじさんも変な顔だった・・・
僕は一本道を通り
郊外まで帰った
一本道をひたすら走ってゆくと
疲れているのに
もうひたすらひたすら一本道を
走っていたいと思ったものだ


僕はベッドの上に転がる
そして浮ついた町が
やっぱり嫌いだったんだ




自由詩Copyright 田中教平/Kou 2024-10-16 15:12:52
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