町
田中教平/Kou
さくばんは上手く眠れず
今も脳の中の一部は眠っているようさ
今日は原付バイクで
職安に向かい
医師の意見書の書式をもらってきた
職安の外へ出て
コンビニで休憩していると
雨が降りはじめた
僕は書式が雨でぐちゃぐちゃにならないよう
クリアファイルを買って
そこに収めた
町は浮ついているような感じがした
みんな自分のことに
精いっぱいなのだが
同時
明日のことなんて知るものか
と
思っている・・・
タクシーのおじさんも変な顔なら
トラックのおじさんも変な顔だった・・・
僕は一本道を通り
郊外まで帰った
一本道をひたすら走ってゆくと
疲れているのに
もうひたすらひたすら一本道を
走っていたいと思ったものだ
僕はベッドの上に転がる
そして浮ついた町が
やっぱり嫌いだったんだ