歩くこと、生きること
XIAO

空が近い午後だった
外階段を雲が飲み込もうとしている
看板の灯りが何とか支えていた
バスを待ちながら考えたが
ここはバス停ではないので来るはずもない

グッと上腕に力を入れると血管が目を覚ます
大急ぎで血をどこからか連れてくるのだ
バスを諦めて歩くことにする
血がふくらはぎへ呼ばれていく

生きることにする
生きることにして歩くのだ


自由詩 歩くこと、生きること Copyright XIAO 2024-10-14 00:35:22
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