walk
おまる

東京の

空が澄み渡り
朝が街を静に照らす

うつくしさ

昨日 の雨で
雲に含んだ涙が落ちて
風は乾いている

もう四月は終るのに
仄かに寒く

うつくしい瞬間は
どこか懐かしい

知らない街を歩いていると

ふと訪れて来る
不思議な気持ち

その哀れな心を知らない
街路に彷徨い

いつか本当の
愛が訪れると
信じ続ける

きょうき

ああ
幾ら叫んでも
ただの
憎まれ口でしかない

精神の飢餓

空がこんなに
晴れ渡っているのに

キラキラ光る
木漏れ日の中で

哀しくて
綺麗な目

いつも散歩してるの

君にそう聞かれたら
何と答えよう

僕は君を
物として愛した
瞬間しか持続しない 精神

その哀れな心を知らない
街路に彷徨い

いつか本当の
愛が訪れると
信じ続ける

その
きょうき
その者の
きょうき を


自由詩 walk Copyright おまる 2024-10-11 12:59:55
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