飲酒
田中教平/Kou
7年ぶりにお酒を飲んだ
女が言うには
僕は
さびしかったらしい
僕は考えても
さびしいということがわからなかった
酒臭い口で
女を風呂場まで追いかけた
そうしてひとりになって
とおく田子の浦の海のことをおもった
狸婆が歌う
(この寒い秋を帰ったら・・・)
鎮守の森の狐が歌う
(ぎーこん、ばったんしよ)
ともかくここがスタートだ
私の人生の底辺部であるか?
不安に蟲が鳴いている・・・
自由詩
飲酒
Copyright
田中教平/Kou
2024-10-09 18:12:12
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