マインドフルネス
田中教平/Kou



養分の足らない詩句たち
頭に浮かび どこか消えゆく
僕はそれを追ったりしないまま
鼻から吸って
口から吐く
瞑想をつづけていました

口から吐ききった 
次の呼吸に至るまで
存在する「無」

まるで壁のよう
そして取り去られたその壁のよう
僕は自由に・・・

てのひらに力なく
足の指にピリピリ痺れを感じつつ
時は移ってゆきます

あることはなく
ないことは最初からなく
一切なく
と自覚しつつ
未だ覚えていた?夢の残滓が
浮かんでは消えてゆきます

夢は消えました

ですから僕はまた仕事を行いにゆき
家にいたらいたらで懸命掃除する

すべては「無」であることの結末です


 


自由詩 マインドフルネス Copyright 田中教平/Kou 2024-10-07 08:16:34
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