帰り道
由比良 倖
太陽がくもると
僕の心は晴れる
食卓の椅子を眺めながら
僕の一生が終わってもいい
地中のヘビたちが万物を知っていること
遠い空で息絶える一羽の鳥
誰も見ていないのにカラフルに咲いて、枯れる花
そうしたものが僕の友達
死ねば彼らの場所に行ける
――また、一羽の蝶が落ちていく……
自由詩
帰り道
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由比良 倖
2024-10-05 11:57:12
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