といといとい
はるな


あしを鳴らすような、とい、とい、とい。
物語みたいな顔 眠たい午前、単純な変換作業
(領収書をとっておいてね)
わたしは手を鳴らして、熱いあたまを
とい、とい、とい

くまのついた手提げ。
片目の龍たち、紙の袋にはいったストロー。
すべきことをする、午後がやってくる、そして去っていく。

目をこんなに開いているのになにもみえないのは
熱いあたまのといといとい
大事にしていた人形もある日突然すててしまうのは
かしこい指のといといとい。
だからって上手に生きていかれないのは誰のせい、
わたしはあたまを鳴らして、熱いからだで
とい、とい、とい


自由詩 といといとい Copyright はるな 2024-10-02 09:46:07
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