理想と乖離している現実
指先にも触れていない
シャボン玉のような脆さを
壊さないようにするだけで
精一杯の炭化した燻りが
その暗闇で確かに熱を持つ
直視できずに閉ざそうとする程
胸の中で発火し渦巻く焔飛沫
爛れてゆく苦しみから
滲み出る涙よ
解き放って


自由詩Copyright  2024-10-01 18:58:54
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