memories

女は役割に疲れ果て
横たわり目を瞑った
瞼の裏
いつか失くした鯨のオルゴールが
雲型のメロディを吹きながら
子供の頃の記憶を雲に映し出し
女は少女に戻り鯨に呑まれる

やがてメロディが鼓動に変わる頃
少女は胎児へと遡っていった


自由詩 memories Copyright  2024-09-23 18:52:29
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