夜の無情・有情の光 
ひだかたけし

   夜の入口にて
 誰かと誰かが声を交わす

太陽が地の果てに没した瞬間
地球という宝石箱がぶちまけられ
到来する暗い覆い跳ね返し光り輝く

    夜の深みにて
 誰かと誰かが声を重ね合わす

蠢く闇に包まれて
密やかに 密やかに
命懸けの言葉を響かせ









自由詩 夜の無情・有情の光  Copyright ひだかたけし 2024-09-18 17:59:00
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