一昨日の生活記録
陽向(2躯-30~35)

今日の朝は、静かな眠りの中で、1時間、2時間と、時間が経つのが分かるようでした。
身体の外側から、僕自身が、いつまで眠っているのかを見ているようでした。

ベッドから起きると、母が、明太子にシラス、キムチを、ご飯の上に乗せた朝ごはんを作ってくれました。
朝から明太子は、余計に塩辛く感じて、あんまり食べたくないな、と思いましたが、なんとか全部食べました。
でもキムチは少し残しました。

虚ろな意識の中で、経済学入門という本を読んでました。朝から読むにはけっこうしんどい内容だったような気がします。
しかし、小説とか、漫画よりも、今日は経済学入門の本を読むのが、何か正しいことのように感じられたのでした。

昼、母とスーパーに行きました、ここ鮮魚店でしょ? なんの魚買うの? と母に聞いたら、鮮魚店は3年前に潰れたよ、今は業務スーパーと言ってました。
え? あれからもう3年も経つのか! まるで3か月前くらいにしか感じませんでした。

車の中で、経済学入門の本を読みながら、僕はこんな経済学入門なんて本を読んで将来どうなるんやろな、と思いました。
必ずしも良くなるわけではないのじゃないか、それとも、こういう努力はいつかは何かしら良い形で現れるのだろうか、はっきりとした答えはなく、曖昧な感覚で読んでいたのでした。

自宅に帰ると、クーラーを消したはずだがついていました、窓は半分空いていました、母親は教えてくれなかったのか、そうだよな三十にもなった人間に、ちゃんとしなさいなんてないよな。
自分が、あの子供のような頃に比べると随分齢を取り、また、大人にもなってるんやなと感じました。


自由詩 一昨日の生活記録 Copyright 陽向(2躯-30~35) 2024-09-16 19:42:45
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真夏の幻