秋葉竹


 

転がってる
空き缶を拾う
近くのゴミ箱を探す
そんなものはない

一面田んぼの砂利道に
人影ひとつない道をゆく

あふれる想いも夢もない
汗かきながら
ただ歩くだけ

なにかの手によって
なんらかのかたちで
完成された
世界なんだ


天高く
くもひとつなく

立ち止まってみて
みあげると
ただ

世界は
青く
青かった


そしてぼくは
いつまでも
ゴミ箱を探していた








自由詩Copyright 秋葉竹 2024-09-14 08:49:32
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