九月の別れ
レタス

残されたこの心
コンクリートにぶつけて
たまを割る
傷つけ
傷つきながら
九月の別れ
きみはぼくより
乾いた白い路を選んだ
全てを捧げようと覚悟したのに
きみは遠くを目指し
さよならと言った
ぼくの命はきみに預けたのに
それは蜃気楼に終わった
妻の遺言はこんなぼくを許してくれた
とても広く柔らかな心で
泣かないで と…


自由詩 九月の別れ Copyright レタス 2024-09-13 00:05:33
notebook Home