月雲
XIAO

月雲を渡り夜を越える
原付きのオイルの匂いが公園を覆う
季節外れの猫がこちらを見ている
振り返ってもまだ見ている
深夜のガストは安全地帯
ボオっと浮かぶ夜の島
猫型ロボットがソフトクリームを運んでくる

月雲から降りる
水のシャワーを浴びて眠る
コーラのせいで眠れない
雲はもうない
猫はまだこちらを見ているか
それともロボットになってしまったか


自由詩 月雲 Copyright XIAO 2024-09-11 00:30:19
notebook Home 戻る