ひとり

夕暮れ
公園で
重なることのなかった影
夜に滲むまで佇んだ

ボールを蹴る音や
笑い声も消えて

ベンチにやってくるのは
大人の時間さ

ムードが僕を追い出して
帰り道
細い月

街灯は眩しすぎて
星はひとつも見えない

僕は地面見つめて
はあっと息を吐く


自由詩 ひとり Copyright  2024-09-10 19:11:33
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