不登校
九十九空間
とても土のにおいがする花壇で
先生は苦しそうな顔できれいごとを並べていた
お母さんは泣いてた
僕はまだ小学生で
マリーゴールドを眺めながら
図鑑で見た
花の構造を思い出していた
茎、がく、花弁、おしべとめしべ、
アゲハチョウ、空、
ゆっくりと変化する雲のかたち、
僕は、僕は、
大人よりたくさん雲の名前を知っていたけど
学校に行くことさえできなかった
自由詩
不登校
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九十九空間
2024-09-10 10:12:35
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