ホームにて
umineko

連綿と続くこの世界は
あきらめとゆううつと
ほんの少しの
きらめきで出来ている

叔父が亡くなってお通夜にいく
車で2時間
物静かな人だった
叔母は少し疲れて見えた

叔母は活発で
私の家系では
飛び抜けて大物だった
そんな叔母を
叔父は静かに支えたのだろう
それぞれの持ち場を
全うすること

時々
母を想う
私の遺伝子は
半分 母から来たのだから
ま 生きてるよね 私の中で

順番に
家系の中から誰かが消える
あと何番目かで
私の番だ

それまでに私は
何を成して 何を残し
何を伝えていくだろう

お手本にはとてもなれない
だけど
言葉にしなくては

あがいて 逆らって
その先にあるものを見てみたい

世界よりも 空は広い
母を 身体に宿したままで
 
 
 


自由詩 ホームにて Copyright umineko 2024-08-17 08:41:53
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