終わりの予感
秋葉竹



 

泣き出してしまいそう
痛いほど好きだから
言葉の意味だけを
飽きもせずに考えて

体からこの心
取り出してしまったら
なんにも要らないと
夢のかたちを確かめる

ねぇ
教えてくれるなら
遠回しな言葉じゃなくて
ねぇ
愛してくれてるなら
なにも云わずに抱いてよね

別れより
まだ清く
言葉より
罪な息

あなたに
これ以上
悲しまれると
つまりそういう
悲しみの宇宙(そら)
だけに押し潰されそうで
キャッキャッ笑って生きられない
宇宙(そら)はたちまち寂しくなって
夢を噛み締めその苦々しさに
夜を苦しみ
罪を飲み込み
たとえば夜が苦しくっても

がなければ
汚れる瞳を
愛ゆえに
流しつづける
悲しみも
寂しさも
知って死ぬより
救われないかと
愛なんて
夢なんて
腹の足しにもなりゃしねぇって

知ってるよ

知っていて

生きているから
生き抜くことが大事と想うよ

生きることの寂しさを
そっと感じたたえなる美の神
君の吐息が
すこし



かな?




ただ届け
そんな想いのかたすみに
「闇」があっても世界はやさしい








自由詩 終わりの予感 Copyright 秋葉竹 2024-08-12 06:23:47
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