老人のすべて
花形新次

人生のピークが去った
ワシの主治医が看護師に言ってた
それでも未だにワシは
十分やれそうな気がしている

夕方5時のチャイムが
いつも何だか胸に響いて
人生のカウントダウンのように
ぼんやり聞こえて

人生最後の花火になるかな
来年も確実にあるとは
思えないよな
ないかな?ないよな
きっとね、いないよな
連れ合いもいないし
同じ空に召されているよ


自由詩 老人のすべて Copyright 花形新次 2024-08-03 22:35:08
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パロディ詩