会いに行けるとしたら
短角牛

川底で足を滑らせ 深みに沈んで 

水面を見上げていた 外は明るそうだった

記憶は二秒くらいで途切れ 後は母からの昔話

父が飛び込んで 助けてくれたのだって

そうなんだ そんな人ではないと思っていたのに


会えるのかな そこに行けば その時の父に

道の先に 待っていてくれれば 走っていけるのに


自由詩 会いに行けるとしたら Copyright 短角牛 2024-07-28 20:27:31
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