くろいたんじょうび
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お祝いを あつめたから お祭り
あつめて こねてかためて 高く
火を点す
足もとに藁つんで
焼けた 爛れた どぉんど昇れ

マイマイの空家は渦の声
ことば忘れて かぶせ 転がす
あわい液 映し出す
流れもり上がる空 ぴかりぴか光る

出口は入口 あめ玉めだま
ひろがる くらがり
声合せがくる
絶叫が くる
とても熱くって
わたしは 熟れ 売られ
何度も背負われ 散々なげうたれ

やっと晴れたと思った昼下がり
あのひととの まじわりを祝う
あきれるほど黒い
くろいたんじょうび





自由詩 くろいたんじょうび Copyright soft_machine 2024-07-25 16:20:26
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