由木名緒美

性善説 青空を見上げること

性悪説 蟻を潰すこと

山河

洪水

噴火

子宮

コウノトリが揺籃に赤子を運んできてくれたら

母が命懸けで膣から我が子を排出しなければ

赤子は泣くことも、おっぱいに縋ることもなかったのかもしれない

一万年
なぜ人類は平和に暮らせたのだろう

人が争いをやめた時
蛇は草を食み
獅子は昼寝をするというけれど

アミ
教えて

銀河警察は僧侶なのでしょうか

犯罪者は反罪者
善人は全人

人類は類するもの
なにに類するのでしょうか



真っ二つに歩く人

空から分かれたもの

一という数字があるのに

| という漢字はないなあ

なぜかなあ


自由詩 Copyright 由木名緒美 2024-07-22 09:09:19
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