海の風
atsuchan69

夜をすぎて混ざりあった
イエローとピンク、
パステルカラーの朝が 
たなびく空に滲む

満ちた潮の香りと
膨らんだワンピース
裸足になったキミは、ひとり
貝殻の残骸を数える

砂浜にあてもなくつづいた
夜明けの足跡は、
い つ し か 消 え て

たった今、キミが
大切な何かを にぎりしめて
過ぎ去った、風








◆前橋ポエトリー・フェスティバル2024 『風』の詩と写真 街なか展覧会 参加作品




自由詩 海の風 Copyright atsuchan69 2024-07-07 10:32:07
notebook Home 戻る