老いるということ
zenyama太郎

やれるときにやれることを
十分に味わったほうがいい
やがて
走れなくなる
歩けなくなる
立てなくなる
若いときには夢にも思わないことだが
わかった時にはもう遅い
老いるということは
できていたことが
できなくなる過程のようだ
目が見えなくなってきた
耳が聴こえなくなってきた
近頃はにおいまでしなくなってきた
友人は味もしなくなってきたという
そして悲しいことに精子も出なくなる
自然なことなんだろうけど


自由詩 老いるということ Copyright zenyama太郎 2024-06-21 09:37:46
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