きらきらひかる
リリー
帰宅すると腕時計を外した私の足許にも
転がっている ビー玉
それらを這いつくばって拾い集める
テーブルには星砂の砂時計
昼も夜も
理性という小瓶に詰めたはずの
今日という日課がどれも
中途半端に放り出されガラス瓶から弾け飛び
翡翠色のビー玉に変容してしまう
(出来る、出来ひんじゃない。やらなあかんねん!)
綺麗事や辻褄合わせだけじゃ
実生活は回らない
やらなあかん
なんとかしようと努めるけれど
大人しくすれば生き辛い
その反動で精神バランスを取れないでいる
自分へのあほらしさが、
フローリングの床にきらきらしている
だからね
お友達がお家に訪ねて来ると
「ビー玉、踏まないように気をつけてね」
苦笑いして誤魔化すの