夢を見る前に
深呼吸する
望みの世界を
歩けますように
あの夢にもう一度
行けますように

きみに似たものを
たくさん集めて
捨てる
捨てたものだけは
ここにないから
きっとうまくいく

とげの生えた爆弾を
さがしながら
甘くて柔らかい毒を
さがしてたら
ふかい井戸の奥の
冷たくて透明な
腐った水になっていた

ああ、ねむいよ
ねむくてねむくて
とてもじゃないけど
歩いていられない

ああ、ねむいよ
ねむくてねむくて
丸さの黒さや
丸さの白さと遊べない

体の中の神経をすべて
まっすぐ並べたとき
聖者が作った金型みたいに
清廉で入れるのかなって考える

星を盥の中で揺らしながら
松葉杖の弦を用もないのに気にしていた
聖者が雨に濡れるのを厭って
小走りで逃げ惑う
未明の譜面、飛び交う蝶
オオミズアオの口

今日もきっと誰にも会えない
未明の譜面、狂い咲く焼失
カーボンだけが残るんですよ
高温と高真空の果てに
もう何もわからないそこに
不安定なもの、それはかなしいきもち
それが衝動が作った正義
それは論理による理性の否定
現実による内面化の否定
不安定できみに会えない否定
でコントロールはデコントロール
繋ぎとめようとする脆い糸の色
色は騒がしい
すぐに色は変わるものだから
変わった色がたくさん酸素を使うから
会いたいときには星が盥の中で
電気の流れるコンセントから繋がった髪の毛を
フィラメントとして需要があるので
触ってはだめだと教育していると
皮脂や水分でガラスの面に温度勾配が生まれて
熱膨張係数が大きい素材では
クラックや割れのリスクが高まるためよくないと
表現の自由、透明な束縛
饒舌でパイロキネシス、花柄のガラスのコップに
台形で濁った氷を山ほど詰め込んで
スキムミルクとはちみつと砂糖の区別がつかない海にはサメがいる
サメや、イソギンチャクが人間を押し戻しているので
砂浜と海面は、界面として機能しているため
茎がざらざらとしているトクサには珪素があり、研ぎ材として利用された過去が
狩猟から農耕へ変化する過渡期に作られた調理の変遷を触っているのが存在している
数千年前に存在した文明にとって、五百万年前にプロトピテクスがいて
物理が違っていたから、まだきみには会えなくて
物理が違うということは宇宙が違うので宇宙が違うということは石があるときに石があるということを感じていた
宇宙に石があるのは存在しているということではなくて石はおかれていたから石を持ってドアを開けて玄関を出て白くて粉っぽい階段を下りて
石があるまで歩いて自動販売機を何度も素通りして森と林があってその境目を通過するときにその状態が変わる瞬間が後になってもわかることがあります