きみに
レタス

きみという結晶は脆く傷付きやすい
透明な薄緑を纏った蛍石のようだ

ぼくは鈍重な鉛ようなのに
何故か妙に気が合った

初めて出逢ったのは渓流で宝石の魚を釣った夕暮れ
低温で溶けるぼくは直ぐに沸騰した

きみは忘れたかい
ぼくは忘れていないよ

至福の日々を重ねたい
命果てるまで






自由詩 きみに Copyright レタス 2024-05-30 22:38:57
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