雨降り
Giovanni

森を下る

雨粒は
木々の隙から落ち
葉を伝い
流れ集い
地をじっと濁す

私は抗いたい
貪り尽くしたい

見上げても
どうともならない
午後五時に
叛心は
裂かれた潮のように
胸の底に満ちていく






自由詩 雨降り Copyright Giovanni 2024-05-29 01:06:50
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