真夜中の丸太切り
atsuchan69

鼾がやたら五月蠅くて
ふと目が覚めたが、
身体はまだ眠っていた
どうやら幽体離脱したようだ
真夜中の瓦屋根はよく冷えていた

窓から自分の鼾が聞こえる
空をボクの同類たちが飛んでいた
手を振ると、大勢がこっちへやって来る
――君たちも自分の鼾で目が覚めたのかい? 
皆は同時に頷いて、耳の穴を塞いだ

ガオウウウウウ、グルルルル‥‥

夢の中でチェーンソーが唸る














自由詩 真夜中の丸太切り Copyright atsuchan69 2024-05-10 21:25:23
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