ヨナ、の手、首、
田中宏輔



め、めず、ら、しく、

朝、早、く、は、やく、

目、目が、覚め、ま、した、そ、それ

、で、港、に、まで、出て、散、歩、する、こ、とに、

した、の、です、靄、が、かった、海、の

、朝、に、(うみ、の、あ、さに)老、婆、が、ひと、り

岸、辺に、たた、ずんで、おり、ま、した、

息、子が、時化しけ、に、呑、呑ま、れてしま、った、の、よと、

、と、いう、の、です、

岸、辺、に、打ち、寄せた、水(み)、屑(くず)、のな、なか、から、木、き

、の、切れ、端、を、ひろ、って(ひろい、あつ、めて)

(まい、あさ)家、に、持ち、帰、る、のだ、と、いう、の、です、

たと、え、一片、の、ほだに、さえ、なら、なく、とも、そそ、それ、が、そ、れ

が、息、子、を、乗せ、た、船、の、一、部、だっ、たか、も、しれ、ない

から、と、老、婆は、両、の、手に、しおを、いっ、ぱい、

いっ、ぱい、持ち、帰っ、て、ゆ、ゆき、ま、した

、海面、に、おお、きな、魚、の、頭、が、浮か、び、上が、り、ま、した、

しゃち、に、似た、巨大、な、さか、な、で、した、

口、の、なか、から、人間、の、てて、手、首、が、のぞ、い、て、て、いま、した、

左、手、首、で、した、

引っ張る、と(ひっ、ぱる

と)スコッ、と、抜、抜け、ま、した

、た、で、ぼ、ぼく、は、そ、それ、を、持、持ち、帰、る、こと、に、しま、した、

窓、辺、に(レー、スの)カー、テン、を、引い、て、

土、を、捨て、た、鉢、の、なか、に、

入、入れ、て、おく、こと、に、しま、した、

左、手、首、は

、陽、陽に、すっかり、温、もり(ぬく、もっ)

て、て、まる、で、生き、生きて、いる、る、手、手首、の、よう(そう)

ほん、とう、に、まる、で、生き、て、いる

手、首、の、よう

蠟、細、工の、よう、だっ、た、冷、たい、手、手く、びが、

ぼ、ぼく、の、手、手の、よう、に、に、手、手の、色、を、して、

手の、形、が、色、が(そ、その)指、の、ふく、らみ、ぐあ、い、まで、が、あ、ああ、

あ、そ、その(そう)そっくり、だっ、た、ぼ、ぼぼ、ぼく、は、あ、あ、あ、

ああ、ぼぼ、ぼく、は、ああ、あ、ああ、ぼ、ぼく、の、左、手に

、ひ、左、手、手く、びを、もって、

か、か、かみそり、の、刃(は、を)を

あ、あて、ると(あてる、と)ゆゆ、ゆっ、くり、と

、刃、刃を(は、を)を、食い、いっ、込ま、せて、ゆっ、ゆき、まっ、した、、、


自由詩 ヨナ、の手、首、 Copyright 田中宏輔 2024-05-06 20:10:21
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