さいはてより -1
ゆるこ

いつもある世界の終わり
肩をぴたりと付けながら
ひたり、


湿り気帯びた皮膚で囀る

また 今日も一つの世界が終わった
また 今日も一つの再生が始まった

日の入りと日の出のその間で繰り返される
死にたい心を焼き尽くして
残火に悶えて残穢を撒き散らし
またそれを皮膚に紋様のように付けて踊る

その灰の行先はまた置き得る

湿り気帯びた呪いが未明にまで鮮明に遺る

不死鳥のようにまた燃え上がる命
いつもある世界の終わりより
いつもある世界の再生へ
いつか辿り着く世界を創れるように

湿り気帯びた皮膚で空を描く


自由詩 さいはてより -1 Copyright ゆるこ 2024-04-24 09:19:48
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