世の相貌
ひだかたけし

ふたつ目の
おばあさんに
挨拶する、

(開かれた戸口
繋がる意志、
妨げの石置かず
戸口開かれ続け)

「歓び静か寄せ来ます」

ふたつ目のおばあさん笑う、

辛く哀しい過去背負う相貌

夜の深まりに匂い立ち、

笑うふたつ目のおばあさん
開かれた戸口に優しく和み

「歓び静かさに只ひと吹き」と。



自由詩 世の相貌 Copyright ひだかたけし 2024-04-17 19:49:37
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