悲しみみたいな、雪
秋葉竹
狂いたいひとは
まぁ、世の中の
いたるところに居るだろう
うつ病患者が
百万人超えたとか
きのうニュースでみたけれども
あ、その中にわたしも入ってるやん、
ややこしやー。
あっ、そうか
ここで、使うんや
こんな時に、使うんや
あゝ、「ややこしやの、鐘がなる」、やん
とか云って。
まぁ、本家は、
「アホらしやの鐘が鳴る」なんやけどね?
けど懸命に、働くよ
食えなくなるのは、嫌だから。
いったい、さ
狂う、ってさ
なに云ってんだぁ?
って
わたしは想うのですよ
たとえば
なければそれで
しあわせなんだと想うけど、
ただ、
なければそれで
生きてゆけない悲しみがあって、さ
金稼ぐために働いてる場所でさえ
ふつうに生きれるかね、ほしいなー、
って
かね、いるやん、
って
想うやん
悲しみばかりが、
雪みたいに、
ふりしきる
なぁんて
笑っちゃうほど
詩人を忘れ去ったみたいな
安易な比喩、
ハハハハハ、
失格ばかり、なんや?
かろうじて、人間は、
失格しませんよ、って
あのひとには
強がりたい、かな?
でも、
それしかうたえない状況を、
体験してしまったら?
せめて、
キレーゴトみたいな
子どもが書くみたいな
詩人にあるまじき比喩使って、
でも、さ、
いや、
ごめん。
ナニ、伝えたい訳でもないんだよねー?
悲しみばかりが、
雪のように、
ふりしきる
夜は、泣かない、けど
起きたら、朝
枕に涙が滲んでたことは、
ハハ、
あったような、
なかったような
悲しみばかり、
雪のように、
ふりしきる
すっごい
背筋伸ばして
生きて、
さぁ、
いるな、とは
想うのですよ?
悲しみばかり、
雪のように、
ふりしきる
でも。
悲しみばかり、
雪のように、
ふりしきる
だれか、
わたしを、
好きに、
なって。
こころの、
そこから、
好きに、
なって。
バッカみたいな、夢、
みつづけてるから、
わたしは悲しい、
ままなんだろぉ、か、な?
ふと怖く
なるのは夜の静寂に
溶けこむ悪を 飼ってるこのバカ