春眠暁を覚える
佐白光


 若かりし頃を振り返れば

 目覚まし時計は必需品でした

 目覚めたことに感謝することもなく

 鍵もかけずに飛び出していました

 いつからだったでしょうか

 目覚ましの強音を聞かなくなりました

 鳴る前に止めてしまいます

 ある時は

 夕日と暁を勘違いしています

 そんなことになぜか感謝している

 おのれが愛おし


自由詩 春眠暁を覚える Copyright 佐白光 2024-04-13 01:25:59
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